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売れない、住めないぼろい長屋を、奇跡の再生術で安定...
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- 2022.09.26
戸建て住宅を全面リフォームするという事は、お風呂やキッチンの入替や工事や、クロスの貼り替え工事などの比較的簡易な工事と異なり、時には構造に関わる問題を解決する必要があります。
ましてや、間口の狭い長屋住宅では、せっかくのリフォームの際には暮らしやすい間取りにを重視することがひとつのテーマになります。
例えば長屋リフォームで、しかも隣同士の2軒の家を1軒にするというリフォームでは、それなりに広いスペースも作れるという事で、既存の柱を撤去して広いLDKを作ったり、大幅な間取り変更を考えることができます。
しかし柱を抜くということは、その周囲にある別の柱や梁に建物の荷重が増えるという事で、つまり家の強度が弱くなるということです。柱などの構造体を撤去する際には新たな構造体を補強しなくてはならないのです。
柱を撤去する際の注意点として、柱がなくなってもそれを支えている梁の大きさが適切かどうかです。余力のある構造の場合、柱を撤去しても大丈夫な場合もありますが、通常は梁を補強する必要が出てきます。下の写真のように、濃い木の部分(古い梁)の下にある白木が補強梁です。
このような補強梁がないと、古い梁が建物の重みに耐えられず内装にも影響を及ぼしたりします。また内装のみならず屋根を支える構造がたわんでしまったりしたら雨漏りしてしまう可能性も出てきます。撤去する柱がどのように建物の荷重を支えているのかを理解して適切に補強する必要があります。
また梁を補強すると他の柱に荷重がかかるので、その荷重がちゃんと下部構造に伝わるようになっているかという事が必須です。
1階の場合はあまり問題にはなりませんが、2階の場合は梁補強によって支える荷重がそれまでとは違う形で伝わります。1階の梁を補強することができればまだよいのですが、1階の梁を補強できない場合は、全体の構造図を確認して過剰な荷重が梁に加わっていないかを検討する必要があります。これができていないと、先ほどと同じように梁がたわんでしまい様々な不具合を生じさせかねません。
柱は何でもかんでも抜ける訳ではありませんが、間取り変更のためこうして構造を理解したうえで、補強しながらスペースを確保していくのです。
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